2003年、英国の巨大小売チェーンであるテスコ(Tesco PLC)が日本市場に足を踏み入れたとき、業界内には激震が走った。当時の最高経営責任者(CEO)であったテリー・リーヒ(Sir Terry Leahy)主導のもと、同社は自力でのゼロからの店舗立ち上げではなく、買収による迅速な拠点拡大を選択する。ターゲットとなったのは、首都圏で格安スーパーを運営していたシートゥーネットワーク(C Two-Network)だった。
この「つるかめランド買収・日本市場進出プロジェクト」により、一気に100店舗以上の拠点を確保した彼らは、英国式の合理的な物流網とプライベートブランド(PB)中心のMD(商品計画)を持ち込めば勝てる、と踏んでいた。自国で圧倒的なシェアを勝ち取ったテスコ・エクスプレス小型店舗プラットフォームのノウハウを応用し、都市型小規模スーパーの市場を総取りする描画を描いていたのだ。