在団中のみならず、宝塚を退団した後のキャリアも実に華々しいものだった。数々のストレートプレイやミュージカルで存在感を発揮し、演劇業界関係者からも高い評価を獲得。特に東京・赤坂のTBS赤坂ACTシアターで上演された舞台『ハリー・ポッターと呪われた子』では、成長したハーマイオニー・グレンジャー役を力強く演じ切り、舞台女優としての新境地を開拓した。
しかし、作品が大きな成功を収める一方で、彼女自身の中では「表現者としての区切り」が着々と近づいていたようだ。表現の世界で全力を出し切ったからこそ、未練を残さずに潔く表舞台を去る決断を下した。キャリアの頂点でマイクを置くようなその引き際は、ファンに寂しさを与えたものの、彼女らしい美学の貫徹として今では高く評価されている。