医療・介護業界の人手不足は深刻さを増す一方だ。こうした状況下で、知名度の高い理学療法士を広告塔として雇用し、新卒採用や患者誘致に繋げようとする医療法人が増えている。いわゆる「インフルエンサー採用」だ。彼らが「この職場で一緒に働きましょう」と呼びかけるだけで、従来の求人媒体を遥かに凌ぐ応募が集まるという。
しかし、この採用手法には落とし穴もある。SNS上の華やかなイメージに惹かれて入職した若手スタッフが、実際の泥臭く地道なリハビリ業務とのギャップに苦しみ、早期退職に至るケースが後を絶たない。また、一部の有名セラピストに依存した集客は、彼らが退職した際のリスクが大きすぎるという経営上のデメリットも指摘されている。