羽生側がとった「相手のプロフィールを一切明かさない」という徹底した情報統制は、愛する存在を守るための切実な防衛策だった。しかし結果として、それがメディアの憶測と追跡運動をさらに刺激するというパラドックスを生んでしまった。
西洋のセレブリティ報道では、自ら一定の情報を開示することでメディアとの間に「協定」を結び、過剰な張り込みを牽制する手法も一般的だ。しかし、完全なる秘密主義を貫こうとしたことで、メディア側は「暴くこと」への欲望を強め、結果として守るべきパートナーを最も過酷な環境に晒すことになってしまったという皮肉な現実が残された。