水面下で進められていた大型アーカイブプロジェクトの全容が明らかになり、ファンの間で激震が走っている。半世紀に及ぶ膨大なアーカイブの中から発掘されたのは、これまで表舞台に出ることのなかった初期準備稿や、制作上の制約によって封印された幻の未公開デザイン群だ。単なる回顧録ではない。そこには、現在のデザインワークにも直接繋がる大胆なアイデアがぎっしりと書き込まれている。
「紙と鉛筆さえあれば、どんな世界でも組み立てられる」。インタビュー取材の席で、巨匠はいたずらっぽく微笑んだ。今回公開されたスケッチブックには、玩具メーカーからの厳しい商品化要求と、演出陣が求めるドラマ性の板挟みになりながら、ミリ単位で関節の可動域を計算し尽くした生々しい痕跡が残る。実用性と美しさを極限まで両立させるその発想法こそ、彼がロボットアニメというジャンルを単なる子供向け番組から世界に誇る一大カルチャーへと押し上げた最大の原動力だった。